E170ii - 炭酸水素カルシウム
✅ リスクレベル: 安全 • Additive
この添加物について
起源
炭酸水素カルシウムは、重炭酸カルシウムとも呼ばれ、炭酸カルシウムが二酸化炭素と水と反応して生成される無機塩です。溶液中でのみ存在し、固体化合物として単離することはできません。石灰岩やチョークの堆積物が多い地域を中心に、天然の水源に一般的に見られます。炭酸水素カルシウムの形成は、自然の炭素循環において極めて重要であり、水の硬度の一因となっています。
用途
食品産業において、炭酸水素カルシウムは炭酸カルシウム(E170i)と同じように直接的な添加物としては使用されません。しかし、間接的な役割を果たします。主に醸造業界で重要であり、醸造に使用される水のpH値とミネラル含有量に影響を与えます。炭酸水素カルシウムの存在は、麦芽やホップからの風味抽出に影響を与え、ビールの最終的な味と安定性に影響を及ぼす可能性があります。また、ミネラルウォーターの製造にも使用されることがあります。
副作用
炭酸水素カルシウムは主に溶液中に存在し、飲料水中に自然に存在するため、通常の摂取レベルでは一般的に安全であると考えられています。飲料水中の高濃度は水の硬度を高め、配管や器具にスケール形成を引き起こす可能性がありますが、直接的な健康リスクはありません。炭酸水素カルシウムは天然に存在する化合物であり、意図的に食品に多量に添加されるものではないため、確立されたADI(一日許容摂取量)はありません。
規制状況
炭酸水素カルシウムは、炭酸カルシウム(E170i)と同じように直接的な食品添加物としては規制されていません。食品や飲料中に存在するのは、主に水源における自然な発生によるものです。ミネラル含有量を含む水質に関する規制は、飲料水や飲料中の炭酸水素カルシウムのレベルに間接的に影響を与える可能性があります。水溶液中で炭酸水素カルシウムが由来する炭酸カルシウム(E170i)は、特定の純度基準と使用レベルに従い、EUおよびその他の地域で食品添加物として許可されています。
出典
- 📚 EFSA
- 📚 FDA
- 📚 Wikipedia
- 📚 PubChem