酒石酸ナトリウム
✅ リスクレベル: 安全 • Antioxidant
この添加物について
起源
酒石酸ナトリウムは、多くの植物、特にブドウに天然に存在する有機酸である酒石酸の塩です。酒石酸を水酸化ナトリウムまたは炭酸ナトリウムで中和することにより商業的に生産されます。酒石酸ナトリウムには、モノ酒石酸ナトリウム(E335(i))とジ酒石酸ナトリウム(E335(ii))など、いくつかの形態があります。
用途
酒石酸ナトリウムは、食品産業において主に酸度調整剤、酸化防止剤、乳化剤として使用されます。食品のpHを制御し、腐敗を防ぎ、望ましい食感と風味を維持するのに役立ちます。また、緩衝剤としても使用されます。具体的な用途は以下の通りです。
- 緩衝剤:加工食品のpHを安定させます。
- 乳化剤:焼き菓子の食感を改善し、ソースやドレッシングの分離を防ぎます。
- 酸化防止剤:果物や野菜の酸化と変色を防ぎます。
- 風味増強剤:特定の製品にわずかな酸味を与えます。
酒石酸ナトリウムは、焼き菓子、ジャム、ゼリー、加工果物や野菜、飲料など、さまざまな食品に含まれています。
副作用
酒石酸ナトリウムは一般的に摂取しても安全であると考えられています。酒石酸塩は多くの果物に天然に存在し、体内で容易に代謝されます。FAO/WHO合同食品添加物専門家会議(JECFA)は、酒石酸とその塩類について数値的な許容一日摂取量(ADI)を設定しておらず、その安全性に関する懸念は低いことを示しています。ただし、酒石酸塩の過剰な摂取は、一部の個人に下剤効果をもたらす可能性があります。腎臓に問題のある人は、酒石酸塩の過剰摂取が症状を悪化させる可能性があるため、注意が必要です。
規制状況
酒石酸ナトリウムは、欧州連合(EU)や米国(US)を含む多くの国で食品添加物としての使用が承認されています。EUでは、E番号E335で指定されています。米国では、優良製造規範に従って使用される場合、一般的に安全とみなされています(GRAS)。規制は、安全性と有効性を確保するために、さまざまな食品中の酒石酸ナトリウムの最大許容レベルを定めています。
出典
- 📚 EFSA 2016
- 📚 FDA CFR 21
- 📚 Wikipedia
- 📚 JECFA