E265 - デヒドロ酢酸
⚠️ リスクレベル: 注意 • Preservative
この添加物について
起源
デヒドロ酢酸(DHA)は合成有機化合物です。天然には存在せず、化学合成によって製造されます。通常、ジケテンの塩基触媒環化を伴います。得られる化合物は、白色からオフホワイトの結晶性粉末です。
用途
デヒドロ酢酸とそのナトリウム塩(デヒドロ酢酸ナトリウム)は、主に防腐剤、特に殺菌剤および殺真菌剤として使用されます。これらは、さまざまな用途で細菌、酵母、カビの増殖を抑制するために用いられます。主な用途は、化粧品やパーソナルケア製品における抗菌防腐剤としてであり、微生物による腐敗を防ぐことで製品の貯蔵寿命を延ばします。過去には、特定の食品の保存料としても限定的に使用されていましたが、規制上の制限や代替保存料の利用可能性により、食品での使用は現在では一般的ではありません。比較的低濃度で広範囲の微生物に対して効果的です。また、一部のプラスチックやコーティング剤の安定剤としても使用されます。
副作用
デヒドロ酢酸は許容濃度では比較的安全であると考えられていますが、いくつかの潜在的な副作用が報告されています。これらには、特に化粧品に使用された場合、敏感な人における皮膚刺激やアレルギー反応が含まれることがあります。研究では、高用量が動物モデルで神経症状を引き起こす可能性があることが示されています。FAO/WHO合同食品添加物専門家会議(JECFA)は、許容一日摂取量(ADI)を0~0.5 mg/kg体重と定めています。規制機関は、曝露レベルが安全な範囲内に留まるようにその使用を注意深く監視しています。高濃度での潜在的な毒性に関する懸念から、多くの国で食品へのデヒドロ酢酸の使用が制限されていることに注意することが重要です。
出典
- 📚 EFSA 2023
- 📚 JECFA
- 📚 FDA CFR 21
- 📚 Wikipedia
- 📚 PubChem