クエン酸
✅ リスクレベル: 安全 • Acidity Regulator
この添加物について
起源
クエン酸は、レモン、ライム、オレンジなどの柑橘類に天然に存在する有機酸です。また、主に*アスペルギルス・ニガー*(黒麹菌)を用いた炭水化物源の微生物発酵によって商業的に生産されています。この発酵プロセスにより、比較的低コストで大量生産が可能となり、広く使用される食品添加物となっています。
用途
クエン酸は、いくつかの機能を持つ多用途な食品添加物です。主に食品や飲料に酸味や渋味を与える酸味料として使用されます。また、pHを低下させることで腐敗微生物の増殖を抑制し、保存料としても機能します。さらに、抗酸化剤として働き、果物や野菜の酵素的褐変を防ぎます。飲料では、安定したpHを維持するための緩衝剤として機能することもあります。クエン酸は、清涼飲料水、フルーツジュース、ジャム、ゼリー、キャンディー、加工食品など、幅広い製品に使用されています。
副作用
クエン酸は、FDAなどの規制機関によって一般的に安全であると認識されています(GRAS)。欧州食品安全機関(EFSA)もクエン酸を評価しており、現在の使用レベルでは食品への使用は安全であると考えています。一般的に安全ですが、特に大量に摂取した場合、一部の人には軽度の副作用が現れることがあります。これらには、吐き気、嘔吐、下痢などの胃腸の不調が含まれることがあります。クエン酸を含む酸性の食品や飲料を頻繁に摂取すると、歯のエロージョン(酸蝕症)も懸念されます。感受性やアレルギーを持つ個人は、摂取量に注意する必要があります。クエン酸には確立されたADI(一日許容摂取量)がなく、その毒性の低さを反映しています。
出典
- 📚 EFSA 2023
- 📚 FDA CFR 21
- 📚 Wikipedia
- 📚 PubChem