リン酸
✅ リスクレベル: 安全 • Antioxidant
この添加物について
起源
リン酸 (E338) は無機(鉱物)酸です。工業的には、熱法と湿法の2つの一般的な方法で製造されます。熱法では、元素リンを燃焼させ、生成した五酸化リンを水和させます。湿法では、リン鉱石を硫酸で処理します。得られたリン酸は、食品用途向けに精製されます。
用途
リン酸は食品および飲料業界で広く使用されています。その主な機能は、さまざまな製品のpHを調整する酸度調整剤としてです。炭酸飲料によく含まれており、酸味を与え、風味を高めます。チーズ製造では、牛乳を酸性化するために使用できます。また、抗酸化剤の相乗剤としても機能し、その効果を高めます。さらに、食品加工設備の洗浄剤としても使用できます。一般的な使用レベルは用途によって異なりますが、通常は規制機関によって安全と見なされる範囲内です。
副作用
リン酸は、食品や飲料に通常含まれるレベルであれば、一般的に摂取しても安全であると考えられています。FAO/WHO合同食品添加物専門家会議 (JECFA) は、リン酸塩(リンとして表示)の許容一日摂取量 (ADI) を体重1kgあたり0~70 mgと定めています。リン酸を含むリン酸塩の過剰摂取は、特にカルシウム摂取量が不十分な個人の場合、カルシウム吸収の障害など、潜在的な健康上の懸念と関連付けられています。血中のリン酸塩レベルが高いと、腎臓病患者にとっても問題となる可能性があります。まれではありますが、一部の個人は大量のリン酸を摂取することで胃腸の不快感を経験する場合があります。ほとんどの食品に含まれるリン酸のレベルは、一般の人々に悪影響を引き起こす閾値をはるかに下回っていることに注意することが重要です。
規制状況
リン酸 (E338) は、米国、欧州連合、カナダを含む多くの国で食品添加物としての使用が承認されています。EUでは、E338としてリストされており、特定の最大レベルを条件として、さまざまな食品での使用が許可されています。米国では、優良製造規範に従って使用される場合、食品医薬品局 (FDA) によって一般的に安全と認められています (GRAS)。規制状況は、食品におけるリン酸の使用が公衆衛生を保護するために監視および管理されていることを保証します。
出典
- 📚 EFSA 2019
- 📚 FDA CFR 21
- 📚 JECFA
- 📚 Wikipedia
- 📚 PubChem