E235 - ナタマイシン
✅ リスクレベル: 安全 • Preservative
この添加物について
起源
ナタマイシンは、ピマリシンとも呼ばれ、Streptomyces natalensisという細菌によって産生される天然由来の抗真菌剤です。1955年に初めて単離されました。これはポリエンマクロライドであり、複数の共役二重結合を持つ大きな環状構造を有しています。この構造がその抗真菌活性にとって重要です。
用途
E235(ナタマイシン)は、主にカビや酵母の増殖を抑制するための食品保存料として使用されます。特に硬質チーズ、ソーセージ、その他の加工肉製品の表面に効果的です。食品製品にスプレーまたは浸漬することで、懸濁液として適用できます。ナタマイシンは、真菌細胞膜の重要な構成要素であるエルゴステロールに結合し、膜の完全性を破壊して細胞死を引き起こすことで作用します。非常に低い濃度(通常3-20 ppm)で効果を発揮します。また、一部の医療用途では局所抗真菌薬としても使用されます。
副作用
ナタマイシンは、食品での使用において一般的に安全であると考えられています。FAO/WHO合同食品添加物専門家会議(JECFA)は、許容一日摂取量(ADI)を体重1kgあたり最大0.3 mgと設定しています。消化管からの吸収が悪いため、全身曝露は最小限です。大量のナタマイシンを摂取した場合、一部の人は吐き気や下痢などの軽度の胃腸の不調を経験する可能性があります。アレルギー反応は稀ですが、発生する可能性はあります。EFSAやFDAなどの規制機関はナタマイシンを評価しており、適正製造規範に従って使用される場合には安全であると見なされています。
規制状況
ナタマイシン(E235)は、欧州連合、米国、オーストラリアを含む多くの国で食品保存料としての使用が承認されています。規制により、使用できる食品の種類と最大許容レベルが定められています。EUでは、E番号E235として許可された食品添加物としてリストされています。米国では、特定の用途において一般的に安全(GRAS)と認識されています。
出典
- 📚 EFSA 2023
- 📚 FDA CFR 21
- 📚 JECFA
- 📚 Wikipedia
- 📚 PubChem