E230 - ビフェニル
⚠️ リスクレベル: 注意 • Preservative
この添加物について
起源
ビフェニルは、ジフェニルまたはフェニルベンゼンとも呼ばれる有機化合物で、化学式は(C6H5)2です。独特の臭気を持つ無色の結晶性固体です。ビフェニルは自然界にはほとんど存在しませんが、石炭タールや原油の成分であり、そこから得ることができます。工業的には、ベンゼンの脱水素環化によって製造されます。
用途
ビフェニルは主に、収穫後の柑橘類果実の貯蔵および輸送中にカビや真菌の増殖を防ぐための殺菌剤として使用されます。コーティングとして塗布されるか、包装材料に含浸されます。これにより、果実の貯蔵寿命を延ばし、腐敗を減らすのに役立ちます。また、熱媒体、染料キャリア、およびポリ塩化ビフェニル (PCBs) を含む様々な有機化合物の製造中間体としても機能しますが、後者の用途は環境上の懸念から大部分が中止されています。
副作用
ビフェニルは殺菌剤として効果的ですが、その潜在的な健康影響については懸念があります。研究により、高用量のビフェニルが実験動物の肝臓および腎臓に損傷を引き起こす可能性があることが示されています。ヒトにおいては、ビフェニルへの曝露は皮膚、目、および呼吸器系の刺激を引き起こす可能性があります。FAO/WHO合同食品添加物専門家会議 (JECFA) は、許容一日摂取量 (ADI) を体重1kgあたり0-0.05 mgと設定しています。規制当局は、消費者の曝露が安全な範囲内にとどまるように、処理された果実のビフェニル残留物を監視しています。一部の個人は、他の人よりもビフェニルに敏感である場合があります。処理された果物は、摂取する前に必ず徹底的に洗ってください。
規制状況
ビフェニルの食品添加物としての使用は、多くの国で規制されています。欧州連合では、柑橘類果実の表面処理に許可されています。米国でも、柑橘類果実の殺菌剤としての使用が認められています。規制は、消費者の曝露を最小限に抑えるために最大残留基準値 (MRLs) を定めています。これらの基準値は、最新の科学的証拠に基づいて定期的に見直され、更新されます。
出典
- 📚 EFSA 2003
- 📚 JECFA
- 📚 FDA CFR 21
- 📚 Wikipedia
- 📚 PubChem