E383 - グリセロリン酸カルシウム
✅ リスクレベル: 安全 • Antioxidant
この添加物について
起源
グリセロリン酸カルシウムは、グリセロリン酸のカルシウム塩です。合成的に製造することも、動物源から抽出することも可能です。合成経路では、通常、グリセロールとリン酸を反応させ、その後、水酸化カルシウムまたは炭酸カルシウムで中和します。動物由来の経路では、レシチンまたは他のリン脂質の加水分解に続き、カルシウム塩を形成します。最終製品は白色で無臭の粉末です。
用途
グリセロリン酸カルシウムは、食品、栄養補助食品、医薬品において、カルシウムとリンの供給源として使用されます。乳児用調製粉乳、強化食品、飲料に添加され、栄養価を高める目的で利用されることがよくあります。緩衝剤、安定剤、栄養補助剤として機能します。一部の用途では、食品の食感と安定性を向上させることができます。また、歯磨き粉や洗口液などの歯科製品にも使用され、歯の再石灰化を助けます。一般的な使用量は用途によって異なりますが、通常0.1%から1%の範囲です。
副作用
グリセロリン酸カルシウムは、一般的な使用レベルであれば摂取しても安全であるとされています。欧州食品安全機関(EFSA)はグリセロリン酸カルシウムを評価し、その安全性を反映した許容一日摂取量(ADI)を設定しています。グリセロリン酸カルシウムを含むカルシウム塩の過剰摂取は、感受性の高い個人において高カルシウム血症を引き起こす可能性があり、吐き気、嘔吐、便秘、重症の場合には腎臓の問題などの症状を引き起こすことがあります。しかし、通常の食事からの摂取では、そのような影響は稀です。食品やサプリメントで一般的に使用されるレベルでは、科学文献において重大な有害作用は報告されていません。
規制状況
グリセロリン酸カルシウムは、E番号E383として欧州連合(EU)を含む多くの国で食品添加物として許可されています。また、米国では特定の条件下で一般的に安全と認められる(GRAS)物質として使用が承認されています。EFSAや食品医薬品局(FDA)などの規制機関は、その安全性を評価し、食品製品での使用に関するガイドラインを確立しています。具体的な規制は国によって異なる場合があるため、詳細な情報については各国の食品規制を参照することが重要です。
出典
- 📚 EFSA 2016
- 📚 FDA CFR 21
- 📚 PubChem
- 📚 FAO